ひとつ前のブログに引き続き、佐川美術館。
今回は「茶室」と「茶道具」について。
まっすぐに伸びる美しい回廊を抜けると、そこに「守破離」があります。
樂家15代吉左衞門の茶碗の展示と茶室。
茶室は水に浮かび、沈んでいるというアート的な空間。
茶室見学は要予約とのことで、拝見することは叶わず。
器を鑑賞できる美術館内は地下にあり、真っ暗い超モダンな空間。
途中、水が流れる天窓だけが、採光となっています。
器はモダンでシックなデザイン。
「ヨーロッパ人が好みそう」
なんて思っていたら、樂家当代吉左衞門氏は、やはりイタリアに留学されています。
アメリカやフランスなどで受賞歴もあり、高い評価を受けておられるとのこと。
モダンでアヴァンギャルドな造形なので、個人的にはとても楽しく拝見しました。
ヨーロッパでは、日本の茶道から、茶道具に注目されています。
デザイナーやクリエイターが茶道のエッセンスを取り入れ独自の世界を生み出しています。
茶筅をさかさまにしたようなデザインのランプシェードがあったので、その発想に驚きますが・・・。
日本人としては微妙・・・。
ここのところ、インテリア雑誌もライフスタイル全般におよぶ内容が普通になってきているので、「茶道」と「その器やお道具」もひとつのキーワードになっていますね。
続々と特集が組まれています。
日本人として、インテリアを扱うものとして最低限の嗜みが必要と感じた日でした。