2025/10/31 12:00

毎年4月、イタリア・ミラノで開催される世界最大級のインテリア展示会「ミラノサローネ」。世界中のデザイナーや建築家、インテリア関係者が集い、空間デザインの未来を語り合います。一見、トレンドの最先端に見えるミラノサローネですが、実はそこにこそ“時代を超えて変わらない”イタリアデザインの本質があります。今回は、イタリアインテリアの根底にある「変わらない価値」について掘り下げていきます。

名作家具は時代とともに進化し、語り継がれる
第二次世界大戦後の復興期、いわゆるミッドセンチュリーの時代に誕生した数々の名作家具は、70年、80年を経た今も世界中で愛されています。これらは「ヴィンテージ家具」として扱われる一方で、同じデザインをベースにトレンドカラーや環境配慮型の素材を取り入れた「コンテンポラリー家具」も生まれています。イタリアデザインの世界では、この“変わらない形を時代に合わせて更新する”姿勢こそが、時を超えて受け継がれる理由です。

最新のインテリアトレンドは地方の職人技術との融合
ミラノサローネが開催されるミラノなどの都市部は、あくまでデザインを発表する舞台にすぎません。実際のイタリアインテリアは、地方の工房や職人の手によって生み出されています。特に家具づくりは、豊かな森林資源を持つ北イタリアを中心に発展してきました。中世から受け継がれる地域ごとの伝統工芸と、現代デザイナーの自由な発想が融合することで、新しいインテリアトレンドが生まれ続けているのです。

インテリアコーディネーターが選ぶ、形(本質)が変わらないインテリア
イタリアインテリアを20年以上扱ってきたインテリアコーディネーターとして、私が選ぶ際に最も重視しているのは“普遍的なデザイン”であることです。時代を超えて受け継がれてきたデザインや形には、使いやすさと空間への馴染みやすさという共通の特徴があります。素材や色の選び方、そして組み合わせ次第で、今の時代にも自然に溶け込むインテリアへと生まれ変わります。古くならず、尖りすぎず、どんな空間にも穏やかに調和する——そんな普遍的なインテリアこそ、日本の暮らしにも長く愛されると感じています。

イタリアインテリアは、長い歴史の中で培われたものづくりの文化と職人技術を基盤に、新しいデザイントレンドを発信し続けています。長く受け継がれる理由は明確で、使いやすさと美しさが共存するデザインだからこそ、時代を超え、国境を越えて世界中で支持されてきました。DONOでは、そんな普遍的な魅力を持つイタリアインテリアの小物を中心にセレクトしています。
ぜひ一度、オンラインショップでその世界観をご覧ください。

 
							