2025/12/05 12:00
これからの宿泊施設には、統一感のある個性が求められています。利用者の記憶に残る体験が、リピート利用につながるからです。インバウンド需要の増加により、ゲストハウスや民泊、ヴィラや温泉旅館など、小規模宿泊施設が急増しています。その中で選ばれ続けるためには、記憶に残る世界観を設計し、他施設と差別化することが重要です。今回は、大規模なリニューアルではなく、小さな取り組みで統一感のある空間へ変化させる方法をご紹介します。
これからの宿泊施設には、統一感のある個性が求められています。利用者の記憶に残る体験が、リピート利用につながるからです。インバウンド需要の増加により、ゲストハウスや民泊、ヴィラや温泉旅館など、小規模宿泊施設が急増しています。その中で選ばれ続けるためには、記憶に残る世界観を設計し、他施設と差別化することが重要です。今回は、大規模なリニューアルではなく、小さな取り組みで統一感のある空間へ変化させる方法をご紹介します。
なぜ個性を出したリニューアルなのに差別化できないのか
最近よく見かける古い旅館のリニューアルでは、部屋ごとに異なるインテリアや仕様を採用するなど個性を出していますが、館内全体で見ると内装がちぐはぐで統一感がなく、利用者の視点では宿全体の印象が残りません。その結果、食事や部屋、サービス、立地といった断片的な記憶しか残らず、個性を出すためのリニューアルであるはずが差別化にはつながらず、効果が半減しています。

なぜ「利用者層に合わせた部屋づくり」が統一感を失わせてしまうのか
純和風かと思えばポップな色調の部屋があるなど、おそらく家族向けやカップル向けなどを想定して内装を変えている意図は伺えますが、いろいろな利用者に対応しようとした結果、統一感のない館内が生まれています。そのため肝心なその宿の「らしさ」が欠けてしまい、宿全体としての印象が利用者に残りにくくなっています。

どのように統一感と個性を両立させればよいのか
宿泊施設の顔であり最初と最後に印象づけるロビーやレセプション等の世界観を統一します。そのためには大規模な工事は不要で、その土地の伝統工芸品やインテリア小物など後付けできる調度品で「らしさ」を演出します。一方で客室ではテーマごとにインテリアを変えることは有効ですが、必ずあなたの宿「らしさ」が伝わる要素を入れ込み、アメニティの色調、デザインテイストは共用部と揃えることが重要です。

なぜ統一感があると記憶に残り差別化できるのか
統一感のある宿泊施設は利用者の記憶に残りやすく、従来の宿泊先を価格や立地、食事、サービス、温泉といったスペックだけで比較されることなく、醸し出す雰囲気で差別化することができます。お部屋のベース部分の色やテイストは統一し、インテリアアートで視線が集まるフォーカルポイントをつくり、クッションなどのインテリアや備品といった後から取り換え可能な小物で変化をつけることが効果的です。

今回は今ある空間を活かし、少しの工夫で選ばれる宿泊施設になる方法をご紹介しました。DONOでは日本ではあまり見かけない高いデザイン性と品質のバスアメニティ容器を直輸入販売しています。あなたの宿の世界観に合う色を選定し、イタリアの職人がセミオーダーで制作いたします。リニューアル工事など大がかりな変更が必要に感じることもありますが、備品やアメニティにこだわることで十分にブランディングに効果があり、記憶に残る宿づくりが可能です。
