2026/01/02 12:00

美しい家具の根底には、「美」「真理」「善」という三つの要素から成る美学があります。家具の産地を巡ったり、ショールームを訪れたり、美術館で好きなアートを眺めていると、ある共通点に気づきました。それは、美学がインテリア、建築、アート、ファッションといった、あらゆるデザインの基礎に流れているということです。少し難しい話のように聞こえるかもしれませんが、「人が美しいと感じる仕組み」を紐解いていくと、空間づくりにも大きなヒントが隠れています。今回は、そのメカニズムをやさしく整理していきます。
【美】なぜイタリア家具は美しいのか?

美学をもとに作られたイタリア家具は、実は特別なものというより“その土地では当たり前”の存在です。デザインは、その土地の気候や素材、職人の歴史などが何十年、何百年と重なり合って生まれます。例えばレザーのソファや大理石のテーブル。「なぜその土地でレザーが育ち、大理石が採れて、家具として発展したのか」を辿っていくと、そのデザインが美しいと言われる理由がよく分かります。つまり、美しい家具というのは“感覚だけで決まるもの”ではありません。素材や環境、歴史といった“本質的な理由”が形になったとき、人はそれを見て「美しい!」と感じ、心が動くのです。

【真理】なぜ“普遍的な美”は時代を超えるのか?
美学では、時代や流行が変わっても揺るがない普遍的な価値を「真理」と呼びます。イタリアの伝統工芸を支えている職人文化は、数百年という長い時間の中で受け継がれ、一貫した思想のもとでものづくりをしています。その背景には、その土地の構造や気候、生態系といった「人間が変えられない条件」があります。職人たちは、その条件の中で最も理にかなった素材や技術を選び続けてきました。その積み重ねが伝統工芸として根付き、文化となり、結果として時代を超えて洗練されたイタリアインテリアが生まれていくのです。

【善】なぜ“サステナブルなものづくり”は愛されるのか?
イタリアでは、その土地のあるがままの自然環境を生活に生かし、放牧の盛んなトスカーナ地方では革工芸、アルプス山脈近郊では木製家具、採石場のある地域では大理石彫刻が発達してきました。自然の恩恵である天然素材を無駄なくものづくりに利用し、長く使い、最後は肥料として自然に返すというサステナブルな循環社会を、数百年、数千年と続けてきたのです。イタリアを代表するインテリアブランドの多くは、こうしたサステナブルなものづくりに対して認証や受賞歴があります。

DONOでは、流行や一時的なインテリアスタイルに合わせて商品を選ぶことはありません。時代を超えて愛される普遍的なデザイン、上質な天然素材、そして数百年の歴史に裏打ちされた職人の確かな技。この三つがそろった“美・真理・善”の美学を体現するブランドだけを厳選しています。そうして選ばれたインテリアは、ただ置くだけで空気の質が変わるような、本物ならではの存在感と美しさを持っています。
DONOでは、そのような“長く愛せる一品”だけをお届けしています。
