2019年4月開催から約2年半の時を経て開催されたミラノサローネに行ってきました!今回は最初で最後の特別展としてSupersaloneと称し、2021年9月5日~10日まで開催されました。

昨年の2020年4月に開催される予定だったミラノサローネは第60回にあたり、特別な大規模イベントが予定されていましたがすべて中止、幻となりました。現在も国によってはロックダウンが続く中での開催に際しての秘話を、ミラノサローネ主催会社の方々が涙ながらに語ってくださったことを後述いたしましす。

イタリア政府ミッションによるご招待

DONO店主である上田桐子はイタリア大使館貿易振興促進部(Italian Trade Agency)より、ご招待いただき、本展を視察および商談してきました。日本人はわずか2名という招待枠でしたので、日本の皆さまに向けてイタリアデザインの今の状況をお伝えすることがミッションとなっています。経済的に大打撃を受けているイタリアの血税で学ばせて頂いたことをテーマを分けてこちらのブログやSNSで発信していきます。

Supersaloneの開催理由

2021年の今、世界的なパンデミック下おいて、スーパーサローネという特別展を強行した理由ー

60年間、毎年4月に一度も欠かさず開催されてきたミラノサローネ。2022年4月の開催を待つと、2019年4月開催から3年もの時を経てしまうという危機感。そして何より、デザイン大国イタリアが世界に先駆けて、国際見本市を成功させることは、全世界の希望に繋がるという願いが込められています。

このメッセージを各国に持ち帰り、自国の言葉で伝えて欲しいと、全世界のミッションメンバー250名へ主催者会長から挨拶がありました。

Supersalone3つの鍵

ADIコンパッソドーロ歴代受賞作品の展示。私の愛用ソファもありました♪

再起動

Poliform

世界的パンデミックが続く中、これまでとは違ったリアルとデジタルが共存する次世代の見本市が誕生するきっかけとなりました。ミラノサローネ新会長が30代女性というのも大きな話題を呼び、新しい時代を象徴しています。

安全性

TECHNOGYM

フィエラ会場の入館に際し、グリーンパスポート(日本のワクチン接種証明書)提示が必須。さらに会場内に新たに設置されたHUBと呼ばれる場所でPCR検査などが実施され、各国の出入国の必要条件や申請書類に対応可能。世界で最も面倒くさいと思われる日本の対応をしてくれたことに感謝。ちなみに私は検査第一号でドクターも私もワチャワチャでした(笑) 口と鼻の粘膜の混合採取の検査でした。

持続可能性

edra

5日間の展示のために各ブランドが数億円を投入し、終了すれば廃棄される時代は終わったのかもしれません。

最後に

ロン・ジラッドによるイノベーション、クリエイティビティ、異文化交流、デジタル体験できる機内

どんなに規模が小さいと言われようと、開催すること自体に意義があった。出展しないスーパーブランドもあれば、Molteni & Cのように粋なはからいで会場を沸かしたブランドもありました。

2022年4月にはミラノサローネが完全復活&再生します。スーパーサローネでの新作発表を見送ったブランドも勢揃いしますので、お楽しみに!

以上、イタリアからのメッセージでした。